2015/02/03
水虫(足白癬)について
この時期に増える皮膚疾患の一つに、足白癬(水虫)があります。
水虫の原因である白癬菌という真菌(カビ)の感染する部位により、足白癬、爪白癬、股部白癬、頭部白癬などに分けられます。症状もさまざまですが、頻度の多い部位は足白癬と爪白癬です。
水虫の症状
足白癬の症状は、趾間が赤くなったり、ジュクジュクするような方が多くおられます。中には足底、特に踵部分が固くなりひび割れてきたり(角化型足白癬)、小さな水疱が見られたり(小水疱型足白癬)など、通常とは異なる症状の方もおられます。
爪白癬も、爪全体が濁り厚くなる方の他、表面のみ白く濁る方、爪の一部が線で引いたように筋状に濁っている方などさまざまです。
水虫の治療
水虫の治療には外用剤が多く使われており、作用も良くなっています。一方で、角化型足白癬や小水疱型足白癬、爪白癬は外用剤のみでは作用が弱く、水虫の内服薬が必要な方もおられます。
水虫の内服薬の服用に当たっては、他にどのような薬を飲まれているか、肝機能障害などの既往は無いかなどの検討事項もありますので、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医にご相談下さい。