2015/02/03
今年は例年に無くスギ花粉が多く飛散するとされ、花粉症をお持ちの方には憂鬱な季節です。スギ花粉症というと、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの鼻症状と目のかゆみ、眼球結膜の充血などの眼症状だけと思われがちですが、スギ花粉による皮膚炎も見られ、最近急激に増加しています。
スギ花粉皮膚炎の特徴は、顔、頸部などの露出部、特に目の回り、口の周りに蕁麻疹のような赤く腫れぼったくかゆみを伴った皮疹が見られる、春先に生じ他の季節には生じない、風が強く特にその後に雨が降った時などに生じやすい、スギ花粉によるアレルギー検査が陽性となる、などがあります。
治療は抗アレルギー剤の内服や外用剤の塗布などで、一般的に症状は数日で軽快します。予防としては、通常の花粉症のようにマスク、マフラー、長袖シャツなどを使用し、スギ花粉との接触をできるだけ避けることに加え、帰宅時には衣類などに付着した花粉をよく落とし、顔、頸部などの露出部をよく洗う必要があります。
2015-02-03 17:57:58