2015/01/12
梅雨入りし、じめじめとした日々が続いています。この時季の皮膚病として、皆さんがまず思い浮かべられるのは「水虫」であろうと思います。「水虫」は俗称で、正確には「足白癬」といい、真菌(カビ)による感染症です。その他、真菌が体につけば「ぜにたむし(体部白癬)」、股につけば「いんきん(股部白癬)」と呼ばれていることはご存じだと思います。
近頃、真菌が爪に感染して生じる「爪白癬」が注目されています。爪白癬になると、爪が黄色や黒く濁り、さらに厚くなるなどの変形も生じます。爪白癬は、見た感じが悪いという外見上の問題だけでなく、真菌を絶えずばらまき、その結果新たな「水虫」の原因になることが大きな問題なのです。つまり、「水虫」を治療されても爪白癬があれば、再び「水虫」になりやすく、また、家族の方へうつすことにもなります。
爪白癬は、以前は治りにくいとされていましたが、幸いにして、近頃は内服の治療薬により多くの方に治療ができるようになりました。
2015-02-03 17:54:06