2015/01/13
連日の猛暑続きで、体調の維持管理が難しい季節です。皮膚にも負担がかかる季節で、この季節、子どもさんの皮膚病として多いのは「とびひ」です。正式には、伝染性膿痂疹といい、細菌による感染症です。「とびひ」は俗称で、火事が「飛び火」して急速に広がりやすいように、この細菌感染症も広がりやすいので「とびひ」と呼ばれています。
原因となる細菌は、元々皮膚にいる常在細菌で特殊な細菌ではありません。「あせも」や「虫さされ」から「とびひ」になることもあり、ジュクジュクした、あるいはカサブタが厚くなったような丸いブツブツが、鼻の周り、肘、膝などに生じ、掻くことにより広がって行きます。特に顔面、手、足などの露出部に皮疹が多い場合には、他の人にもうつりやすいとされています。
処置を行えば治療が可能ですが、時に、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群と呼ばれる、全身の皮膚がやけどのように赤くなる重症例に移行することがあり、注意が必要です。
2015-02-03 17:54:31