2015/02/10
凍瘡(しもやけ)は、初冬から終冬によく見られる小児に多い皮膚病です。
気温4~5度を中心に、1日の気温差が10度以上と大きい時に多く見られます。手の指、足の指、踵、耳介、頬部が好発部位ですが、最近の住宅環境の変化、衣類の変化などで他部位にも見られることがあります。
かゆみや軽い痛みを伴う紅斑が繰り返し生じ、勉強にも集中できないほど困っておられる子どもさんもおられます。寒冷刺激による血流障害とその回復力の低下が大きな要因ですので、予防のためには冷気を避け保温に努めることが大切です。手袋、耳当て、マスク、帽子などの防寒具を用いて下さい。
症状に応じて、ビタミンEの内服や外用などが有効な場合もあります。暖かくなると治り、症状の強い子どもさんも成長とともに再発しなくなります。
しかし、成人になってもしもやけの症状が強く見られたり、夏になっても治らないようなら、他の病気が隠れていることもありますので、詳しく調べて頂いて下さい。
2015-02-03 18:04:22